中絶手術
中絶手術について
予期せぬ妊娠をしたかもしれないと戸惑っている方へ
「妊娠したかもしれない」「どうしたらよいかわからない」そんなときには、ひとりで悩まず、ご相談ください。スタッフ一同親身に対応させていただきます。受診することでただ生理が遅れているだけと分かると気分が楽になりますし、妊娠していた場合は早く分かったほうが心身へのリスクや負担が軽くすみます。
また、市には相談にのる窓口があります。どうしてよいか分からず戸惑っている方はぜひご利用ください。
妊娠中絶手術について
法律により、人工妊娠中絶が可能なのは妊娠21週までと決まっています。当院では妊娠11週までの初期の中絶手術に対応しております。合併症や感染症等がある場合には、対応ができない場合もございます。
手術に際してはご自身の同意はもちろんのこと、パートナーの方の同意とサインが必要となります。未成年の方は、保護者の同意とサインも必要となります。
当院の手術の特徴
当院では安全で、その後に悪影響を残さない手術を目指しています。
従来から行われている子宮内の掻爬(そうは)術は、子宮の中を傷つけてその後の生理や妊娠に悪影響を及ぼす可能性があります。近年子宮内膜にやさしい吸引法を行う施設が増えています。
当院で導入している手動真空吸引法は、完全に使い捨ての柔らかいプラスチック製の器具を主に用いるため、子宮内膜へのダメージを最小限に抑えた手術を清潔に行うことができます。また、通常は事前に子宮の出口を広げる処置が不要であるため、病院にいる時間が少なく、広げるために痛い思いをしなくてすむメリットもあります。※妊娠9週を超えている場合は子宮の出口を広げる処置が必要となります。
麻酔について
当院では強いご希望が無いかぎりは起きたままでできるよう子宮への局所麻酔(傍頸管ブロック)で行っています。不安や怖さ、処置中の音が心配な方は眠る麻酔(静脈麻酔)も選択可能です。比較的はっきり目が覚めるのが早いお薬を最小限使いますが、手術後に院内で安静にしていただく時間は長くなります。
費用
初回受診時
診察、採血
初診料+超音波検査+採血 12,000円(税込)
手術当日(通常は初回受診日より3日後以降となります。連休をはさむ場合は変わります。)
127,600円(税込)
手術料金のお支払いは現金のみとなります。
追加の薬剤や処置が必要となった場合には追加料金が発生します。
翌日または翌々日の診察および1週間後の診察 4,400円(税込)
中絶手術の流れ
初回受診
診察、採血
手術当日(起きたままで手術をした場合は、病院にいる時間は概ね2時間程度です)
※妊娠9週を超えている方に関しましては、朝9時に来院していただき、子宮の出口を広げる処置が必要となります。その後手術まで院内で安静にしていただくため、病院にいる時間は5時間半~6時間半程度となります。
- 受付
- 書類預かり
- お手洗いを済ませます
- 子宮内を確認するため、超音波検査を行います。痛み止めの坐薬を挿入します。
- 会計
- お部屋へご案内
- お着替え、点滴、血圧測定
- 麻酔、手術
手術は10分~15分程度で終了します。 - リカバリー室で休憩
- 帰宅前に診察、術後薬処方
帰宅前にも超音波検査でしっかりと確認をさせていただき、帰宅後の注意点や疑問点につきましてもご説明します。 - ご帰宅
翌日または翌々日の診察
手動吸引法では子宮の出口を大きく広げないため、手術後に血液が子宮内に溜まりやすい傾向にあります。そのため、翌日または翌々日に超音波検査で確認をさせていただいております。
1週間後検診
超音波検査で出血の有無や子宮の状態を確認します。その際にご希望があれば避妊法の相談・ピルの相談もうけたまわります。
Q&A
手術には付き添いが必要ですか?
ご家族やパートナーの携帯電話番号などをお知らせいただき、いつでもご連絡できる状態であれば付き添いや立ち会いは特に必要ありません。ただし、術後のご帰宅時は体に負担がかかってふらつき等ある可能性がありますので、送迎がある方が安心と考えます。
いつまでなら手術できますか?
当院では妊娠11週6日までの初期妊娠中絶手術を行っております。それ以降の時期での手術は対応しておりません。お身体への負担を考えるとできるだけ早い時期の手術が望ましいです。まずは受診して正確な妊娠週数を確かめましょう。
術後いつから出張や旅行に行けますか?
術後の経過は体調や妊娠週数により変わります。術後1週間の診察で状態を確認した上での判断となります。
手術に痛みがあるのではと不安です
当院では事前の頸管拡張がなく、手術中はしっかりと麻酔をするため手術中の痛みを感じることはほとんどありません。手術中の感覚が気になる場合は途中からでも眠る麻酔に切り替えることが可能です。
中絶手術の所要時間はどのくらいですか?
当院では妊娠8週までであれば事前の頸管拡張がなく、手術自体の所要時間は10-15分程度です。眠る麻酔をした方でも手術後すぐに目が覚めますが、しっかりと覚醒するために2-3時間ベッドでお休みいただきます。局所麻酔でした方は術後1時間程度ベッドでお休みいただき、その後診察をしてご帰宅となります。
手術後は出血しますか?
術後の出血は2~4週間程度続きます。1週間程度で出血は減っていきますが、個人差があります。生理の2日目よりも多い出血が続く場合にはご相談ください。
術後の診察は受けなければいけませんか?
手術の翌日および1週間後の診察は必ず受けてください。術後の状態を確認することで仕事や運動の再開などの制限内容を検討したり、より適切なアドバイスを行うことができます。
術後のシャワーや入浴に制限はありますか?
シャワーは手術当日から可能ですが、湯船に浸かるのは1週間後の診察で医師の許可が出てからにしてください。
仕事復帰はいつごろを考えておけばいいですか?
手術後2~3日はご自宅で安静に過ごすことをお勧めします。安静に過ごさないと出血が多くなる、痛みが強くなるといった可能性があります。
手術後の性交渉再開はいつが適当ですか?
手術直後は感染しやすい状態なため、2週間は性交渉を控えましょう。また、手術直後であっても妊娠する可能性があるため、必ず避妊をしてください。
飲酒再開はいつからできますか?
術後に出血がある間は飲酒を控えてください。また、刺激の強い食べ物も避けたほうが良いと考えます。1週間後の診察時に状態を確認してもらった上でご相談ください。
中絶手術で将来の妊娠に影響がありますか?
従来から行われている子宮内の掻爬(そうは)術は、子宮の中を傷つけてその後の生理や妊娠に悪影響を及ぼす可能性があります。当院で導入している手動真空吸引法は、完全に使い捨ての柔らかいプラスチック製の器具を主に用いるため、子宮内膜へのダメージを最小限に抑えた手術を清潔に行うことができます。術後も翌日、1週間後にしっかりと子宮の状態の確認を行い、リスクを減らすようにしています。それ以降に関しましてもご心配なことがありましたら遠慮なくご相談ください。