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妊娠かな?と思ったら

妊娠かな?と思ったら

生理がくる予定の日から1週間経っても生理がこない、微熱や胸の張り、食欲がわかないなどの不調が長引く場合は、ドラッグストアなどで販売されている妊娠検査薬を使用し、妊娠の有無を確認してください。

妊娠検査薬で陽性であることが確認されたら、早めに産婦人科のクリニックを受診しましょう。

産婦人科では、超音波検査や内診などで妊娠を確認します。この診察により、正常妊娠か異常妊娠かを診断します。異常妊娠の可能性もあるため、妊娠検査薬で陽性反応が出た際には、早めに産婦人科を受診することをおすすめします。

産婦人科受診時に持っていくもの

妊娠週数の数え方

一般的には最後にきた生理の初日を起点に計算します。最後にきた生理の初日が0週0日になります。アプリなどで算出される予定日はこの方法で計算された分娩予定日であることが多いです。

この計算方法は月経が28日周期であることを前提に計算されています。実際には排卵が少し早かったり遅かったりすることはよくあります。その場合には分娩予定日はかわります。

分娩予定日は診察の上で、最後にきた生理の初日や胎児の大きさをもとに妊娠8週~10週頃に確定します。

妊娠週数・月数の自動計算

異常妊娠とは

正常妊娠以外の妊娠を、異常妊娠といいます。具体的には以下の疾患があります。

  • 流産
  • 異所性妊娠(子宮外妊娠)
  • 胞状奇胎

初診時に子宮内妊娠が確認できなかった場合

内診による超音波検査(経腟超音波検査)で子宮内の妊娠が確認できなかった場合は、近日中もしくは1週間後に再診いただきます。子宮内の妊娠が確認できない理由としては、3つの原因が考えられます。

正常妊娠

週数が早すぎて妊娠の袋が見えない(排卵が遅れて、生理から数えた週数とずれている)。

流産

出血や腹痛がなくても、残念ながら流産となっている場合があります。

異所性妊娠

子宮内ではなく別の場所(卵管や卵巣、腹膜など)に妊娠している。

子宮内に妊娠の袋が見えないと不安になると思いますが、時間をおいて診察をしないとわからないことを丁寧に説明いたしますので、気にしすぎないようにしてください。

つわりについて

個人差がありますが、早い人では生理が少し遅れている頃からつわりが始まる方もおられます。程度もさまざまですが何も食べられず吐いてばかりいても、赤ちゃんに影響があるわけではありません。心配せずに治まる日を待ちましょう。つわりの時期は空腹を避け、食べられるものを少量ずつ食べるようにしましょう。どうしても食べられない時には、脱水にならないように水分だけは取るように心がけましょう。症状がひどい場合には受診をしてください。

受診の目安

  • 1日10回以上吐いてしまう。
  • 水分がとれず、飲んでもすぐに吐いてしまう。
  • 排尿の回数が1日3回以下である。

*点滴希望の方は、2時間ほどかかりますので、午前の早い時間のご予約をお願いいたします。

食事について

ちゃんは発育に必要な栄養を胎盤を通してお母さんからもらいます。妊娠中の食事はお母さんの健康維持と、赤ちゃんの発育のために重要です。

つわりがおさまってきたら、食生活を見直し以下のことに気をつけていきましょう。

  • 規則正しい生活と1日3食の食事を心がける。
  • お腹いっぱい食べず、腹八分目で。
  • 野菜を中心にバランスの良い食事をとる。
  • 鉄分、カルシウムをしっかりとる。
  • 脂っこいものや塩分の濃いもの、甘いものを少なくする。
  • 蒸し料理や網焼きなど調理方法を工夫してみる。
  • レトルト食品は避ける。
  • 早食いを避け20分以上かけてゆっくり食べる。
  • 間食や夜食を控え、できるだけ寝る前2~3時間は食べないように気をつける。
  • 加熱が十分にされていない食品は避ける(生肉、刺身、チーズ、生ハムなど)。

便秘や貧血について

妊娠中はお腹に力を入れにくくなったり、赤ちゃんに栄養を取られがちになったりする影響で、便秘や貧血になりやすくなります。

食物繊維の多い食品を摂ったり、レバーやほうれん草など血液の量を増やす食品を多く摂ったりするようにしましょう。どうしても解消されない場合はご相談ください。

体に負担をかけない行動をする

妊娠は病気ではありませんが、重い荷物を運ぶようなお腹に力を入れる動作は体に負担をかけます。

自分は大丈夫と思わずに、周囲の人の手を借りながら体に負担をかけないようにしましょう。特に気をつけるべき行動は次の3つです。

過度な運動を避ける。

妊娠中は運動不足になりがちですが、過度な運動は控えましょう。マタニティヨガや散歩など、体の負担にならない程度の運動がおすすめです。

遠方への旅行は控える。

遠方への旅行も体に負担をかけます。妊娠中はいつ体に急な変化が起こるか分かりません。知らない土地で医療を受けるのは大変心細いものです。
帰りが必要な方は、出産予定日から逆算し、余裕をもって帰省することが大切です。

急激な体重の増減に注意する。

運動不足になり過ぎるのも、体重が急激に増加して体に負担をかけますし、出産にも影響が出ます。急激な体重の増減を避けましょう。

妊娠初期の出血について

妊娠初期に超音波検査で子宮の中に赤ちゃんが育つ袋(胎嚢)や小さな赤ちゃん(胎芽)が見える時期に、少量の出血を起こすことは約30%の妊婦さんが経験するといわれています。この時期は、胎盤が作られ赤ちゃんはお母さんからの栄養供給を受けることができるようになっていきます。妊娠初期の出血は、胎盤ができあがる途中の子宮内膜の破綻によって起こると考えられており、出血が直接流産に結びつくことはまれです。

しかし、妊娠初期には流産が多いということも事実です。初期の流産の原因はほとんどが胎児側の問題で、受精卵の異常によって起こります。このことは特別なことではなく、誰にでも起こりうることです。これらの異常は精子と卵子が受精した時点で決まることであり、現代の医療をもってしてもこの流産を治療することは不可能です。大切なことは、出血の有無にかかわらず赤ちゃん(胎芽)が正常に発育しているかどうかです。

当院ではこのような理由から妊娠初期の少量の出血や下腹部痛に対しては、原則として自宅で安静にしていただき、胎芽が正常に発育しているかどうかを見守ることにしております。ただし、症状が強い場合や子宮の中に赤ちゃんが育つ袋(胎嚢)が確認されていない場合の強い下腹部痛は子宮外妊娠の可能性もありますので、外来受診していただく必要があります。

妊娠中の感染症について

風疹ウイルス、サイトメガロウイルス、B型肝炎ウイルス、トキソプラズマなどの微生物は、妊娠中、分娩中、または産後に、お母さんから赤ちゃんに感染して赤ちゃんが病気を起こすことがあります。感染予防対策について、正しい知識を身につけておくことが大切です。

妊娠中は家族、産後は自分にワクチンを接種し予防しましょう。

風疹、麻疹、水痘、おたふくかぜは、ワクチンで予防できます。ただし、妊娠中はこれらのワクチンを接種できません。特に風疹は妊娠中に感染すると、胎児に先天性風しん症候群を起こすことがあります。妊婦健診で、風疹抗体を持っていない、あるいは抗体の値が低い場合は、同居の家族に麻しん風しん混合ワクチン(MRワクチン)を接種してもらいましょう。

手をよく洗いましょう。

手洗いは感染予防に重要です。特に食事の前にしっかり洗いましょう。調理時に生肉を扱う時、ガーデニングをする時、動物(猫など)の糞を処理する時などは、使い捨て手袋を着けるか、その後丁寧に手を洗いましょう。

体液に注意

尿、唾液、体液などには感染の原因となる微生物が含まれることがあります。
ご自分のお子さんのおむつでも使い捨ての手袋を着けて処理するか、その後丁寧に手を洗いましょう。また、家族でも歯ブラシ等は共有せず、食べ物の口移しはやめましょう。妊娠中の性生活ではコンドームを着用し、オーラルセックスは避けましょう。

しっかり加熱したものを食べましょう。

生肉(火を十分に通していない肉)、生ハム、サラミ、加熱していないチーズなどは感染の原因となる微生物が含まれることがあります。妊娠中は食べないようにしましょう。生野菜はしっかり洗いましょう。

人混みは避けましょう。

風疹、インフルエンザなどの飛沫で感染する病気が流行している時は、、人混みはさけ、外出時にはマスクを着用しましょう。子供はいろいろな感染症にかかりやすく、子供を介して感染する病気もあります。特に熱や発疹のある子供には注意しましょう。

妊娠中の夫婦生活について

妊娠したことが分かったあとは、腹部を圧迫したり、無理な体勢をとったり、結合が深くなる体位は避け、お互いを思いやるセックスを心がけましょう。感染予防のために必ずコンドームを装着し、出血や腹痛がある時は無理せず速やかにやめましょう。

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